シティはTOBで日興CGを傘下に収めることを目指すと発表。
TOB価格は六日終値(千三百四十円)とほぼ同水準とのこと(1株10円のプレミアム)。日興CGの株主から見て、今回の会計不祥事で日興CGの実体価値が今後も長期保有する魅力がなくなる程度に減少したのかどうか。仮に実体価値は損なわれていない場合は、シティは会計不祥事で一時的に価格が下落しただけの「商品」を「安く買える」ことができて、タナボタとなる。もし上場廃止観測が出るような状況になかった場合、このブログでも書き留めた東京鋼鉄の統合提案否決とは結果が逆になるのかどうか。
今回の件では、日興CGの株主にとって現実的な選択肢としてはTOBに応募するしかなくなってしまっているのではないか。投資先が大きな不祥事を起こすと、株主の利益保護という点では何か割り切れない状況にもなりかねない。
今後は、株式投資先の会社の内部統制状況も、ある程度は実際に投資判断のモノサシの中に含まれていくのだろうか。
シティ傘下入りで日興CGの経営が国際化されていく期待感が一部に出ているようだ(日本の金融市場に新風)。新生銀行のケースもそうだった。国際化の問題ではないけれど、不祥事を起こした不二家も同様かもしれない。日本の多くの大企業の経営改革とは、逆説的に見れば大きな不祥事でも起こさないとできないものなのか。
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